信頼される治療家②

VOL 7

治療の指標となるもので一番はやっぱり痛みであろう。

ただ痛みがあるかないかだけで判断はしてはいけない。

痛みの強さ、痛みの出る動作、痛みの出るタイミング、痛みの出る頻度

痛み中にも色々と指標があるじゃないか

でも聞き方が間違っている

「今日の痛みはどうですか?」と大体は聞くと思う

質問がそれだけだと答える側の患者さんは今「あります」「ありません」としか言えない

また「だいぶ良いです」「ちょっと良いです」「あまり変わりません」

と答えてくれる時もあるだろう

でもそれで何がわかる

何もわからないじゃないか。

それでわかったふりをする

 

だから具体的に聞くことが重要だ。

痛みの強さ、痛みの出る動作、痛みの出るタイミング、痛みの出る頻度

痛みの強さはどうですか?頻度はどうですか増えましたか減りましたか?あの動作での痛みはどうですか?

具体的に聞こう

また「だいぶ良い」とは何を持ってだいぶと言っているのだろうか

我々からするとちょっとかもしれないじゃないか

逆もあり「ちょっと良いです」

がだいぶ良い場合もある。

そして「あまり変わりません」で冷静さを失い焦る

患者さんの言葉で一喜一憂するな

これは患者さんの解釈に委ねていることになる。

そしてこちらも解釈で捉える。解釈は感情が入る。

これじゃ正確に治療ができるわけがない 冷静さが欠けるからだ

正確に治療をしていない治療家が多い。

そんな治療家に目に付くのは患者さんに気に入られようとしているからだ(いい人はこれだから困る!)

これで気にいられるわけがない。

いい人なんだけど でもちょっと頼りないのよね。そんなことも言われる

いい人には言いにくいことを言わない。でも言いにくいことに本当の情報があるものだ

一喜一憂していてはそんな情報は入手できない

 

そして、痛みは患者さんの主観である。

主観は一つの情報でしかない。

情報は多くあった方が分析できるじゃないか

なぜ一つの情報だけで治療(意思決定)する

 

客観的な情報を取り治療(意思決定)しなさい

関節の動き、筋肉の硬結、熱感、冷感、治療後の反応、血流障害などたくさんある

この当たり前のことができていない。指標は痛みだけじゃないんだよ。

ビフォー&アフターはここが大切だ。それを毎回、毎週やりなさい

そしてその客観的指標を持って分析し、今日の治療方針を説明する義務があるはずだ。

ここに患者さんの納得感があるかだ

だから患者さんとのコミュニケーションも活発になる。

患者さんの言いにくいことに本当の情報がある

この当たり前のことをやった積み重ねに信頼は得られるに決まっている。